「裏声」は、心の声/感情の声/本能の声
「裏」という言葉がついているのでネガティブな印象がありますが、実は人が生きていく上で備えていなければならない大切な声なんです。言語という文明が生まれる前、人はこの裏声を高くしたり低くしたりして歌のようなものでコミュニケーションをとっていました。それが歌の始まりとも言われています。笑ったり、泣いたり、悲鳴なども裏声ですね。裏声は言葉にならない感情を表す本能の声なのです。
「裏声」は「地声」よりも格段に運動量が多い
写真上段は声帯の内視鏡写真です。下段はのどちんこ(口蓋垂/のどピコ)を撮ったものです。
左側(上下共に)は地声発声時のもので、右側は裏声発声時のものです。裏声発声時の方が声帯は長く伸び、のどちんこも後ろに反り繰り返っています。それだけ筋肉の収縮、運動量が多いといえます。ヴォイストレーニングとは発声に関わる筋肉をトレーニングすることです。裏声発声はとても重要なトレーニングなのです。
「裏声評論家」が語る裏声効果
フジテレビ・ホンマでっか?!TVに出演した折、ヴォイスティーチャー高牧康に付けられた肩書が「裏声評論家」でした。そのほかに、TBSはなまるマーケット、NHKラジオ深夜便(上記写真)などで裏声の効果について紹介しています。
・裏声で音痴が直る
・裏声で吃音が直る
・裏声で滑舌が良くなる
・裏声で声が大きくなる
・裏声で歌が上手くなる
・裏声で声が若返る
・裏声で愚痴をいうと気分がスッキリする
これらは決して思い付きではありません。歴史的にもこのいくつかが実際の教育手法として用いられています。
より詳しいことは書籍の中で紹介しています。
集英社新書「裏声のエロス」高牧康著→詳しくはこちら
青春出版社「たった5分の裏声トレーニングで歌が【突然】うまくなる」高牧康著→詳しくはこちら
講談社+α新書「声だけで印象は10倍変えられる」高牧康著→詳しくはこちら
「裏声が出ない」は危険信号
・裏声の出し方がわからない
→地声と裏声の混同しているから
→呼気が弱すぎるから出ない
・裏声がかすれる、ハスキー
→声門閉鎖不全という病気の可能性あり
→声帯ポリープ/結節/腫瘍の可能性あり
(上記写真の黄色マークがポリープ)
・裏声が嫌いだ、はずかしい
→最初はだれでもためらうもの
→裏声は本能の声/地声は理性の声だから
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